現代社会学科の卒論発表会が開催されました。
2月3日(金)、2022年度現代社会学科の卒論発表会が開催されました。会場の10号館マルチメディアルームには総勢54人が集まり、久々にみた同級生の顔にお話や笑いがたえない様子でした。
当日の発表者は以下の5人です。
発表者① 稲垣 翔太(竹元ゼミ)企業が取り組むSDGs ~株式会社ランテックを事例として~
発表者② 大林朋暉(池本ゼミ)野生動物に関する被害の現状と課題
発表者③ グエンティクインニュー(川越ゼミ)日本で働くベトナム人の背景と課題 ―ベトナム中部出身者の事例から―
発表者④ 三川 奈緒子(番匠ゼミ)貧富間で生じる階級再生産
発表者⑤ 森下 達也(小林ゼミ)漫画『呪術廻戦』のパクリはなぜ批判されたのか ―他作品のパクリとの比較で探る―
稲垣くんの発表では、同じゼミの友人から熱いエールを受けながら、自分がバイトしていた物流会社のSDGsの取り組みを紹介しました。質疑の時間には、物流会社におけるSDGsの具体的な方策について議論になりました。
大林くんの発表では、野生動物による農作物の被害から害獣駆除などを含む対策について紹介しました。会場からはどんな動物が害獣駆除の対象になるのか、あるいは駆除された後の行方について質問がありました。
ニューさんの発表では、ベトナム中部出身者の聞き取り調査と自身の経験から、森林破壊や仕事、教育など中部地域特有の問題が海外・地元で働くという選択につながることを紹介しました。自分、あるいは自分の子どもが日本で仕事を探すときに、地元にはよい仕事がなく海外で仕事を探さざるをえない日本の近い未来を考える貴重な発表でした。
三川さんの発表では、日本社会を階級再生産の視点からとらえるとして、歴史的な観点と社会学の理論的な観点からのアプローチを紹介しました。質疑の時間には、難解なテーマや理論にとりくんだ読書経験についてのコメント、支援政策によるチャンスの平等の可能性などが議論になりました。
森下くんの発表では、漫画『呪術廻戦』の「パクリ」問題で何が炎上を引き起こしたのか原因を紹介しました。会場からは、好きな漫画なので「気にしない」という声や、「そこは自分で書いてほしかった」というファンの声が出ましたが、読んでいない学生も多かったようです。また先生方からは著作権の問題への言及、複製技術の時代におけるオリジナルとは何かなどコメントがありました。
最後に会場に集まった全員で集合写真を撮りました。発表してくれた5人、そして無事に卒論を提出したみなさんお疲れ様でした!
(現代社会学科 番匠健一)
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